私とファシリテーションについて、その物語は膨大にありますが、その一部を以前に書きました。
私とファシリテーションを、ちゃんと出会わせてくれたのが、マーキーこと青木将幸さん。
マーキーは、2003年に日本で初めての会議ファシリテーション専門事業所・青木将幸ファシリテーター事務所を設立し、年間100回ほどのペースで会議・ワークショップ・参加体験型研修の進行役をつとめ、私を含め多くのファシリテーションを志す若者に影響を与えている大先輩。 (なんと私の大学の先輩でもある)
家族会議から国際会議まで幅広い場をホールドする、多分野から信頼を置かれているファシリテーターとして、とても尊敬しています。
2013年1月に鹿児島に招聘して以来、実に6年ぶり!に再会し、鹿児島で学びの場を開きます。
マーキーを思い起こすと浮かんでくるのは、どっしりと、ゆるがない存在感。
山伏修行や、お寺で生と死についての対話、円坐、そして釣り・・・
かたちあるもの、ないもの、他者、自己と“ただ在る”ことの長年の堆積が、その在り方を感じさせるのではないかと推察します。
どっしりと、全存在を肯定するように、聴いていく。
そこにマーキーのファシリテーションの一つの特徴があるように思います。
(妻のSakikoも昨年末、マーキーがホールドする「産後のお母さんの嘆きを語る場」にオンラインで参加し、それ以来マーキーのあり方に感銘を受けています。)
そのベースの一部になっていると思うのが、今回扱う「聴く稽古」。
マーキーが、こちらも偉大なファシリテーター・橋本久仁彦さんと深めてきた「ミニカウンセリング」という体系を用いる学びの機会。
相手の話をただ聴く。
どんな話をしてほしいか、という流れから相手に任せ、ときに質問もはさみながら、自分はただ全霊で心をこめて聴く。
そうして、たとえ15分であっても、相手の人生の中の今という瞬間の中で語りたいことを十分に語ってもらい、相手の心の深い部分と接するような機会をつくることができる。
そんな“聴く”を培っていく「聴く稽古」。
今回の学びの場・3時間の構成はこちら。
第一部:
マーキーの“聴く”について、そのエッセンスを学ぶ
第二部:
私・Seitaがどなたかに事前に行った15分ミニカウンセリングの逐語録を元に、私の「聴く」へのフィードバックをみんなで行う
第一部に詰まったエッセンスが貴重なのは言うまでもありませんが、第二部は生の題材を元に、百戦錬磨のマーキーと、参加するみなさんで“聴く”のよりよい形を探求する稽古の時間。
「なぜここで質問をしたのか?」「どうしてこの質問のないようなのか?」「ここで語り手は本当はこう話し続けたかったんじゃないか?」など、真正面から“聴く”に向き合う機会になるでしょう。
私自身を丸裸にするプロセスなのでドキドキです・・・
この学びの場のフルバージョンは、1泊2日で、6人の人が事前に行った15分ミニカウンセリングの逐語録を元に6人分の稽古をする、というやり方だそうです! それもやってみたい。
“聴く”の解像度・次元が変わることでしょう。
今回は、その一端に触れる機会。
その場でみんなに逐語録として扱われることになりますが、15分ミニカウンセリングを受けてくださる方募集中です!
“聴く”の解像度と臨場感が高まり、今後あらゆる場面の“聴く”に大きな変化を起こすであろう学びの機会、よかったらご一緒しましょう。
【開催概要】
●日時:2019年3月23日(土)9:30-12:30(開場9:15)
(終了後、持ち寄りでお昼ご飯と、マーキーの全国ファシリテーター体験記や、「学校にファシリテーションを導入する」試みや、社会の中でのファシリテーションの今など、知りたいと思っていることを質問して答えてもらったり、集まった方々が活動していることの紹介、活動の課題についてみんなで話してみるなど、15:00くらいまでの間、わいわいと語りたいと思っています)
●場所:セミシェアハウス「あっと。」
(詳細はお申込みいただいた方にご連絡します)
●ファシリテーター:青木将幸さん
1976年生まれ。熊野出身。環境NGO・A SEED JAPANに関わる傍ら「それぞれの持ち味が発揮される組織づくり」に関心をよせる。95年よりNPO向けの組織運営トレーニングの開発とファシリテーションに関わる。企画会社ワークショップ・ミューで修行期を過ごした後、2003年に青木将幸ファシリテーター事務所を設立。以来、毎年100回ほどのペースで会議・ワークショップ・参加体験型研修の進行役をつとめている。2012年より拠点を東京から淡路島に移し、国生み伝説のある島から日本中に出かける日々を送っている。
(より詳細なプロフィールや、マーキーに関する情報はMarky on the WEBへ!)
●定員:15名
●学びの参加費:
基本価格:7,000円
営利セクター価格:10,000円
- マーキーは「持続可能で平和な市民社会をつくりたい」と考えて、学びの機会をつくっています。なので、環境、国際、ジェンダー、人権、福祉、子育て支援、まちづくりなどをテー マに活動するNGO,NPO,ボランティアグループに関わっている人の参加を優先したいと思っています。
- 一般の営利企業の会議をよりよくしたい方や、コーチングやコンサルティングを仕事になさっている方で、参加をご希望の方は上記の「営利セクター価格」にてご参加 ください。
- なお、学生の方や「収入が少なくて、こんな参加費を払えないよー」という方は、事務局までご一報ください。活動内容や思いなどをお伺いしたうえで、割引のご相談に応じます。
- (Seitaより)「営利セクターに所属したら必ず営利セクター価格でなければならない」ということではありません。営利セクターでも、社会的な活動に多くのリソースを投入している方もいらっしゃると思います。営利セクターでなくとも、お金に余裕のある方もいらっしゃるでしょう。ですから、ご自身の感覚で選んでいただけたらと思います。その上で、私たちからリクエストをすることもあるかもしれません。そうしたやりとりを含め、これからの社会づくりにつなげたいと思っています。
●キャンセル料について
・3月16日以降でのキャンセルは、キャンセル料を申し受けます。ご了承ください。
(3月16日以降=参加費の50%、講座当日=100%のキャンセル料を申し受けます)
●対象
・どなたでも参加できます。年齢、活動分野、経験などは問いません。
・ファシリテーターとして成長したい方、人の意見や声を丁寧に聴きたいと思う人、自分という人間のあり方や他者との関わり方をどうしていこうかと、考えている方にはとくにお勧めです。
●主催:ひとつまみの希望(Seita & Sakiko)
お申し込みフォーム
お申し込みの方は、下記フォームにご記入ください。
お問い合わせはこちらから。
この記事を書いた人

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システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)
東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。
*少し詳しい自己紹介はこちらから。
*これまでに書いた記事の一覧はこちらから。
*妻・Sakikoの記事一覧はこちらからどうぞ!
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