妻とホールドする、屋久島“つながる”リトリートを開く。妻とつくれる場の力と可能性を感じる一日目。

ようこそ。

妻とホールドするリトリートが始まった。

初日のテーマはNVC。概念を直接的に伝えるのではない、NVCが大切にしている世界観、人と人との関わりの質感を体感できる場にしたいと思い臨んだ。

屋久島という土地で開催したことで、「3日前にこのリトリートを知った」という人も含め、多様な背景を持った人たちが集まってくれた。屋久島というのはなんともドラマチックな場所だとあらためて知る機会になった。

またまとめたいと思っているけれど、今日の場には子供が3人。子供たちがいる中で、学びや空間のニーズと、子供たちのニーズの両方をどこまで、どうホールドしていけるかはいつもテーマで、今日もそのことは大切な焦点になった。

それもまた、豊かな学びの材料となった。

後半、子供たちに近い場所でサークルを持つために移動して対話を続けた。

妻と持つ場は、NVCの生き方の大事さにしっかりと根を下ろしている妻がいてくれることで、自分もそこからよりぶれずにいられる感覚。

涙が流れるような、人と人との豊かな関わり合いが生まれ、その上で、このことにはどんな意味があるのか、今やこれからの社会の中でどんな力を持ちうるのだろうか、ということも添えていく、体感と見方の両方を分かち合っていく機会にできた。

今までNVCを分かち合う機会は何度も持たせてもらっているけれど、その中でも特に深く、そして全体性やバランスもとれた内容になった。

これからもなお、分かち合っていきたいという意欲と、確かさを自分の中に生み出す機会になった。

そしてそれは、妻と共に場を持つことで起きたこと。

自分一人で持つこともできるけれど、一人だけでリードしていると力の構造が固定化してきてしまうと思っていて、その集中が分散できることも大きい。

また、自分とは異なる感覚から、そしてシンプルに、男性と女性という違いからも、妻が語る言葉には自分にはないものがたくさんあり、場に響いていく。

その力と可能性をあらためて感じる今日の機会でもあった。

一日の終わりに妻と振り返りをし、そのプロセスは自然と、NVCで大切にしている「お祝いと嘆き」という、良かったこと・祝いたいことと、気になっていること・嘆きたいことの両方が話される時間になり、豊かだった。

夫婦でこうした時間を共にできることは、なんとも豊かで、幸福なことだと感じる。

明日も一日かけて、今日とはまた異なるディープなプロセス。

エネルギーが要るけれど、またすごいところに辿り着くことをイメージして、臨みます。

それでは、また会いましょう。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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