「GO WILD 野生の身体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス」の情報まとめ
クロスフィット
どんなものか? そのメリットは?
『それは世界で認められている運動の方式で、動きの多様性を重んじる。ウエイトトレーニング、ジャンプ、ランニング、投てき、腕立て伏せ、懸垂ーー体全体を使うようにデザインされており、あらゆる筋肉と共に心臓、肺、精神も強化される。さらに、クロスフィットはグループで行い、競争的だが、チーム対チームの競争ではない。むしろグループとしての道徳律がある。まず自分自身と戦う。グループのみんなが励ましてくれ、進歩を記録し、そうやって一種のコミュニティが形成される。』
『人間の体はスイートスポットを持たず、様々な動作に向く筋肉と骨格を持っている点が、近縁種の中では際立っている』
『クロスフィットの最大の魅力は「多様性(バラエティ)」に富むことだと言った。この「バラエティ」という単語は先に検討した食料と栄養に関しても極めて重要で、人間の進化を考える上で要となるものだ。進化という観点から見たときに人類の際立った特徴と言えるのは、さまざまな環境でさまざまな困難を乗り越えて生き延びる能力だった。進化は、この遠い祖先が置かれていた状況がわたしたちの健康や幸福の基盤でもあると語っている。』
『「クロスフィットを続けたいと思ったのは、そこにいる仲間といっしょに、これまでしたことのない、かなり難しい運動にチャレンジするのがじつに楽しかったからです」』
『つまり、そういうことだ。思いきり動くことのできるその時間を心から楽しみになること、それをやりたいと思うこと。それが、正しい方向へ進んでいる証であり、そうなるまであきらめてはいけない。つまり筆者が言いたいのは、健康を保つためにする運動は、楽しくなければ本物ではないということだ。楽しもう。これは一見曖昧で漠然とした基準のように思えるかも知れないけれど、そうではない。筋肉と脳をつなぐ生化学経路のことを思い出していただきたい。その化学物質のほとんどはよりよい脳を育てることに関わっているが、それらは報酬にも関わっていて、気分を良くし、自分は大丈夫だ、正しい道を進んでいる、前進しているという信号を調整しているのだ。』
GO WILD Kindle 1783-1807/4143
裸足ラン
Born to Runに登場する裸足ランナー・“ ベアフット・テッド”からインスパイアを受け、裸足ランを試してみている。
まつわる情報を自分のためにまとめ中。
「ベアフット」=裸足 で走るために知っておきたい情報
▼ベアフット・テッドからのまとまったアドバイス(2010年の彼のブログから)
The Three Goals
So, you wanna start running barefoot? | Barefoot Ted’s Adventures (2004-2014 archived blog) – https://bftsadventures.blogspot.com/2010/04/so-you-wanna-start-running-barefoot.html
1. Master gentle, quiet, forefoot-centric landings, silent and smooth.
Learn to move with no hard edges, no pounding, by learning how to have the impact of landing flow through the entire foot, starting in the forefoot and quickly spreading through the legs smoothly. Notice how silent your movement becomes. Imagine the movement of a big cat. Watch your dogs trot. Let them be models for tuned-in, flowing movement that wastes little energy on pound or sound.
2. Quicken your cadence: Running in bare feet encourages this naturally.
Some shoe runners are plodders. You can hear them coming. Lots of wasted energy on poorly timed impact. Quicker cadence ends up making sense when you realize that your ability to absorb and recoil energy through elasticity in your body dissipates quickly and is lost if not used. Learning how to get back in touch with the sweet spot of optimal recoil efficiency is easier to find when you can feel your feet, feeling that encourages a landing phase with foot more in line with your center of gravity (thinking about how you land if you jump down onto a hard surface in barefeet, not on your heels!). Over-striding is discouraged, nearly impossible barefooted.
3. Stable upright posture: balanced head, core engaged, unbent torso, the feeling of balance, relaxed, yet strong.
I think that good running can be judged aesthetically. It should look good, not painful. When you see someone moving or running well, it looks smooth and fluid and graceful and efficient. The opposite looks painful, when someone is hunched and stiff, robotic and plodding. Indeed efficient running is tall and stable, the upper body acting as the fulcrum from which the legs and arms can move freely with a serious lack of bouncing or swaying of the head.
Ultimately my coaching goal is to help people perfect what I call a persistent hunt trot…a gait not purely about speed, but about smooth, flowing, efficient, sustainable movement, movement that leaves you ready to hunt or play another day.
Barefooting itself is all about mindfulness and presence. Running like an upright Primate, not like a Robot. Aware of your body and your environment AT ALL TIMES.
Listen to your body…learn to hear what it is telling you. Adjust accordingly. Advance accordingly.
▼日本語のわかりやすいアドバイス情報(AltraというシューズのWEBサイトから)
1:姿勢
【始動】
●膝と足関節(足首)は少し曲げた状態
●少しだけ前方に重心を傾ける
●まっすぐ前を向く
●そこからゆっくりと前方に倒れるように前に進む【アラインメント】
●膝、つま先が前を向いている事を確認
●腕が直線的に前後にふれている
●頭部の上下動が最小限に抑えられている
2:足部の接地
【接地位置】
●体が自然に倒れるのを防ぐ様に片足を前に出す
●足部は重心の真下に柔らかく接地する
●接地したときも膝は少し屈曲している【前足部・中足部ストライク】
ALTRA on the web / アルトラ基礎知識 – http://altrazerodrop.jp/learntorun04.html
●踵からではなく、前足部か、足裏全体で接地する
●足底部、足関節、膝関節全体で衝撃を吸収する
●踵までしっかりと地面を掴み、その反動でトゥー・オフ
3:ピッチとストライド
【リズムと歩幅】
●早いピッチを心がける (180―190ステップ/ 分)
●膝を高くあげ、歩幅を短く保つ
●跳ねる動作を減らし、頭部の上下動を抑える
裸足ランに近い走り方ができるシューズ
▼ベアフット・テッドが、Born to Runの中で現地の“ルナ”さんにつくってもらったシューズに近い「LUNA SANDALS」
https://lunasandals.com/
▼日本販売サイトであり、靴のサイズも図れるプリントアウトデータも配信してくれている
http://moonlight-gear.com/?pid=44256135
ウルトラランナーの速さや足運びの臨場感を得るために
日本でも!「日本ベアフット・ランニング協会」があった!
裸足ランニングに関して、マニアックな情報を発信してくれていました!
吉野剛の裸足ランニング – http://hadashirunning.com/
運動と妊娠・出産の関係
妊娠中に適度な運動をした方が、胎児の脳細胞に良い影響がある(書籍「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」より)
ひとつの参考情報として扱いたいですが、妊娠・出産に関係する、とても重要な情報だと思います。
『母親の心の状態が胎児の成長に影響することも証明されている。ストレス、不安、憂うつは、妊娠に甚大な影響を及ぼし、ひどい場合は流産、低出生体重、出生異常、死産といった結果をもたらす。幸せでない母親から生まれた赤ん坊は神経質で、反応が鈍く、ぐずりやすく、睡眠のパターンが安定しないなどの傾向を示す。その後の追跡調査でも、こうした赤ん坊は活動過多や認知機能障害になりやすいことがわかった。』
『げっ歯類を用いた実験では、妊娠中にストレスにさらされた(足に電気ショックを与えられた)母親から生まれた子は、臆病で、不器用で、冒険心に欠けた。彼らのストレス制御システムは永久に変わってしまっていて、将来、問題が起きたときにもストレスを感じやすい。』
『ケース・ウェスタン・リザーヴ大学の生殖生物学の教授で、産科医でもあるジェイムズ・クラップは、運動が胎児にどう影響するかについて、20年以上に渡って研究を重ねてきた。著書「妊娠中の運動 Exercising through Your Pregnancy」の2002年版では、延べ数百人の妊婦を対象にした長年の研究に基づいて、妊娠中の運動を強く進める内容になっている。クラップはまず、妊娠中に運動をしていた母親から生まれた赤ん坊と、運動をしなかった母親から生まれた赤ん坊は、体重も頭囲も差がないことを示し、妊娠中の運動は危険だという誤解を払拭している。むしろ運動をすることで、母体と胎児をつなぐ燃料供給ラインが強化され、胎児が必要とする栄養と酸素が確実に届くようになるのだ。』
『クラップは、運動をしていた母親から生まれた新生児34人と、運動をしなかった母親から生まれた新生児31人を、生後5日目に比較した。(中略)彼らは刺激に対する反応が良く、また、光や音の刺激を受けた後、より早く落ち着きを取り戻すことができた。クラップはこの結果を、運動軍の赤ん坊のほうが神経学的に発達していることを示す証拠として重視した。クラップは、運動は子宮内の胎児を揺さぶり、赤ん坊が撫でられたり抱かれたりするのと同様の刺激を胎児に与え、明らかに脳の発達を促すと理論付けている。5歳になった段階でもう一度比較したところ、行動やほとんどの認知機能において差異は認められなかったが、IQと言語能力に置いては著しい差があった。運動軍の子どもたちは優れた能力を示したのだ。さらに、クラップの未発表の観察記録によれば、その数年後も、彼らの学習脳力は対照群の子どもたちより高かった。驚くべきことだ。』