右脳も左脳もフルで働き、共感的なリテラシーがさらに育まれ、自分の価値観体系にまつわる言語化が一気に進む、リトリート2日目。

屋久島の野の花とタンカンを囲んでニーズカード

ようこそ。

屋久島“つながる”リトリート、2日目は右脳も左脳もフルで働き、共感的なリテラシーがさらに育まれ、自分の価値観体系にまつわる言語化が一気に進む一日。 

「自分のことを言葉にするのが苦手なんだ」と言っていたメンバーが、最後には克明に自分のプロセスを語るのをみて、驚き、大きな喜びを感じた。 

夕食のお鍋も含めて21時半までプロセスを続け、終わる頃にはやりきった達成感。

コミュニティの中で共有された嘆きから、そのニーズを満たすための手段をとることにも慣れてきた私たち。

もう明日には終わってしまうのだけど、ここまで共に来ることが出来たことを祝いたい。

そしてこの強烈な感覚を、オンラインコミュニティとしてもつながっていくことで、身の内に宿し続けられるようにしたい。

語り続けること、聴き続けることを通して。

妻とともに、これだけ収穫を感じられるリトリートをホールドできていることにも大きな喜びと、これからの可能性をとても感じる。 

この機会で高め合うことのできる資質は貴重なものだと思うから。 

その資質が貴重で未来のために重要であることの背景の一つとして、「サピエンス全史」「ホモ・デウス」の著者、Yuval Noah Harari氏の記事の一部を紹介したい。

多くの教育の専門家は(AIによって代替可能な技術的なスキルや言語的なスキルに代えて)4つのCを教えるべきだと議論している。

・Critical Thinking
・Communication
・Collaboration
・Creativity

そして、変化を扱う能力、新しいことを学ぶ能力、そして不慣れな状況でも自身のメンタルバランスを保つ能力の重要性を強調している。
2050年には、新たなアイデアや製品を発明するだけでなく、自分自身を再発明(reinvent)し続けることが必要になる。

What Kids Need to Learn to Succeed in 2050 :Yuval Noah Harari
(邦訳Seita)

このリトリートで何度も扱っている、自分の内側を感じ表現すること、慣れない難しい状況の中で直面したことを嘆く無防備さの資質、自分とは異なる他者から新しいことを学ぶ資質、他者と心理的安全をホールドしながら共にあろうとする資質・・・

たくさんのことが、この未来に寄与する資質につながると感じている。

同時に、学び自体の進歩、学び方の進歩、概念の進歩も加速度的に進むことを思うと、自分たち自身、先端的な学びを得続けていくことが必要だと思う。

自分の内側の感覚を大切に、既に十分なものを持っていることを感じながら、より外側の世界をとらえると共に、それをとらえているからこそ、より自分の内側のこともとらえられる、そんな感覚を持ちながら、進んでいきたい。

明日であっという間の3日間が終わる。
期間中もこうして新鮮な感覚を記す試みも含め、私たちにとってとても貴重な3日間だ。

プロセスを完了させるために夜までサークル。知的・感情的なリテラシーの集中トレーニング。

また会いましょう。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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