星の家に住みはじめて、もうすぐ半年が経ちます。
海の目の前へ引越しをしてから、身体が重い、眠い。
まるで脳が空洞になったように、頭が働かない・・。
メッセージの返信すら言葉が出てこないので難しく、なにもできないので、とにかく寝たり、畑で土に触れたり、内面を見つめる日々でした。
きっと、海の浄化の力なのでしょう。
海と、自然と共に生きることは、思った以上に大変なことなんだと体感しました。
それと同時にコロナの感染も広がっていったので、対面でのワークショップを企画するのは今ではない、と思いました。
“ 全ての活動をストップして、私自身をリセットする ”
そう決めて、ゆっくりと身体を休め、器を整える。
そして、心の奥にある未解消な感情に寄り添う。過去の体験から宝を見つける。そんな半年でした。
少し前にオンラインで開催されたNVCグローバルフェスや、仲間と対話することで、NVCの真価とつながりなおし、最近は、星の家で小さなワークショップを開きたいなと思うようになりました。
新たに学びたいことや、さらに学びを深めていきたいことも出てきていて。
他の学びも実践し、取り入れながら、自分の表現を磨いていこうと思っています。
さて、今日から彼岸入、数日後は秋分。霊界が近くなるとき。
この半年でいろいろあったけれど、大きかったことのひとつは、ご先祖さまとのつながりを取り戻せたこと。
少し前に、幼少期の体験から疎遠になっていた父方のお墓に、約20年ぶりに訪れることができました。
半年の浄化期間で自分の内側の深い部分に触れて、両親の離婚の経験から、父とのつながりを、無意識にないものにしてきたと気づきました。
小4の頃に離婚し、中学校に入る頃には引越しをして、それからは全く会わなくなった父。
会わなくても平気だと思っていたし、父がどこでどんな暮らしをしているのかも気にならず、きっと元気でやっているだろう…くらいに思っていました。
ですが、数ヶ月前にセッションを受けているときに出てきたのは、驚いたことに、父の笑顔でした。
そのときに、ほんとうは父のことが大好きで、大好きな父が離れていくことは、幼いわたしにとって、辛すぎて、あまりにも悲しいので、父という存在ごと、まるでいなかったかのように封印していたことに気が付きました。とても無意識に。
そのことに気がついてから、父がいなくなってしまったように、いつか離れていってしまうことを恐れて、男性と親密な関係に踏み込むことを避けていたことに気づいたり、
父性は見えない愛であり、父の愛は、今もわたしを包んでいることを感じられるようになりました。
そうして父のプロセスを経て、今年のお盆、ふと、お墓参りに行きたいなと思いました。 これまでお墓の存在なんて思い出しもしなかったのに…。
車を1時間走らせて、父方のお墓へ着き、手を合わせたとき。
わたしは自分の中にある、父方の先祖に流れる“質 ”のようなものとつながりました。
言葉にするなら、「真の優しさ」。
父方のおじいちゃんは、学校の校長先生で、静かな存在感で、まわりの人を見守っていたことを覚えています。そしておじいちゃんだけでなく、親戚たちに流れる存在の静けさと優しさを、子供ながら感じ取っていました。
真の優しさが何なのか、まだわたしには分からないけれど・・ご先祖さまから受け継いだ種のようなものが、わたしの中にある。
手を合わせながら、畏敬の念と、深い感謝の気持ちが溢れてきました。
父方のご先祖さまとのつながりを、無意識に無いものとして生きてきたということは、「あぁ…わたしは、自分の生命エネルギーの半分しか使えていなかったのかもしれないな」とも思いました。
わたしたちは、先祖のトラウマをDNAレベルで引き継いでいると、NVCの学びで教わりました。
自分が泣いている涙は、母や父、もしくはもっともっと前のご先祖さまが、泣きたかった涙かもしれない。
そして同時に、トラウマの奥にある、「願い」や、「特質」も引き継いでいる。
ご先祖さまが願った世界の在り様や、先祖から脈々と流れるエネルギー。
誰もが過去生きてきた存在たちから、ギフトを与えられている。
ご先祖さまは、形はないけれど、自分の生命の一部として生きている。
過去生きていた存在とのつながりを思い出すことは、全体性を取り戻し、
感謝の気持ちとつながり、感謝の循環を生み出す。
みなさんにとって、生命の織物を感じる、豊かな秋分の日となりますように。
この記事を書いた人
![Sakiko](https://oiwai.life/wp-content/uploads/2020/02/DSC1731-2-500x420.jpg)
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ひとつまみの希望 主宰 oiwai.life
1990年、鹿児島・薩摩川内市生まれ。高校卒業後、リラクゼーションサロンに勤務。ボディケアを提供するなかで「こんなにも多くの人が疲れているのはなぜだろう?」「人の根源的な癒しは、どうやったら起こるのだろう?」という問いを抱く。
6年間勤めた後「食・暮らし・コミュニティ・社会のシステム」が人に与える影響の探求をはじめ、「人と人とのつながりを大切にする対話法・NVC(非暴力コミュニケーション)」と出会う。
その学びの中で、先住民の叡智をくんだ「 “女性のための集い”・ウーマンズサークル」で起きた癒しとエンパワーに可能性を感じ、霧島市でウーマンズサークルをひらく。
学びの活動は夫婦で共にし、
1週間規模のNVC合宿にも複数携わる。その他、食や暮らしにまつわるワークショップを主催している。
現在、霧島・小浜にある古民家を改修し、「星の家」と名付け、ワークショップの企画や、対話の場、NVCのワークショップを開催している。
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