5月27日、いっしょに暮らしていた、猫のはなが亡くなりました。
射手座満月・皆既月食、 その、翌朝4時頃でした。
多臓器不全で、飲むこと、食べること。 消化ができなくなっていた数日間。
いつもなら、喉をゴロゴロと鳴らし、うれしそうにごはんを食べていた。
夜中の海辺は風が強く、雷鳴がとどろき、まるで嵐のようでした。
鳴り響く雷のおとに、 「あぁ…あの世の扉がひらいた」と、感じた時、
まるであちらの世界へ魂が吸い込まれていくように。
最後は、せいたの手に包まれて、天へ帰っていきました。
生命維持に必要な“ 呼吸 ”。
最後は、息を吸って、吐くことに、 だんだんと、身体が追いつかなくなっていったはな。
せいたが、亡くなったはなを見つめながら、 「生きることは、“ 呼吸すること”なんだ」 そう言ったことが、こころに残っています。
福岡伸一さんの「動的平衡」では、 生命は常に坂を転げ落ちようとする円弧で、 その端が崩壊したり再生したりしながら、
みかけは止まっているようにみえると。
その、崩壊と再生のバランスが崩れたとき、 坂を転げ落ちたり、 本体が力尽きる形で、 生命を終えるのだと。
そのことも、教えてくれました。
その日の夜から、朝、目が覚めるときの感覚が変化しました。
「あれ…いつもより、身体の重さを感じる」。
筋肉や臓器の重さ、 臓器が動いていること、 臓器に付着するような、感情のエネルギー。
それまで当たり前にあった“ 身体 ”。
その身体と、もう一度出会いなおしたような。 この身体を授かっていることは、奇跡なんだ。
そして、その身体に宿った心のプロセスも、夫婦で大切に扱っています。
自分の未熟さへの憤りや、喪失感、悲しみ。 そして、一緒に過ごした、幸せな時。
今は、ひとつももらすことなく、大切に感じきりたいと、夫婦で語り合っています。
そのどれもが、はなを愛していた、愛している、という叫びと祝い。
この地球上で授かった、身体と、 身体で感じる感情。
そして“ わたし ”という魂。
そのどれもを、まるごと大切に生きたいと思う。
*
はなが亡くなってすぐ、近所に住む田んぼの先生と、海でばったり。
いつも冗談ばかりの先生が、会話の中で、
「あんたたちは、楽しみなさい」と。
とてもまっすぐな目で伝えてくれたことが、 こころの真ん中に届いてきました。
「楽しむこと」。
これまでとは全く違う次元での「楽しむ」をするんだなぁと。
いま、感じています。
*
6月22日(火)10:30~、クリスタルボウル奏者・ラーナちゃんの「セルフヴォイスヒーリング」の開催が決まりました。
ひとりひとりが、自分を感じながら、クリスタルボウルの音と共に、自分の“ 声 ”を響かせていくワーク。
上手・下手じゃなく、ただただ、自分が心地いいと感じる声を。
最後は、ひとりひとりの声が、ひとつのハーモニー、「星の歌」に。
はなと共に、星の家で、 楽しむこと、味わい尽くすことを。
はなちゃん、愛しています。ありがとう。
この記事を書いた人
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ひとつまみの希望 主宰 oiwai.life
1990年、鹿児島・薩摩川内市生まれ。高校卒業後、リラクゼーションサロンに勤務。ボディケアを提供するなかで「こんなにも多くの人が疲れているのはなぜだろう?」「人の根源的な癒しは、どうやったら起こるのだろう?」という問いを抱く。
6年間勤めた後「食・暮らし・コミュニティ・社会のシステム」が人に与える影響の探求をはじめ、「人と人とのつながりを大切にする対話法・NVC(非暴力コミュニケーション)」と出会う。
その学びの中で、先住民の叡智をくんだ「 “女性のための集い”・ウーマンズサークル」で起きた癒しとエンパワーに可能性を感じ、霧島市でウーマンズサークルをひらく。
学びの活動は夫婦で共にし、
1週間規模のNVC合宿にも複数携わる。その他、食や暮らしにまつわるワークショップを主催している。
現在、霧島・小浜にある古民家を改修し、「星の家」と名付け、ワークショップの企画や、対話の場、NVCのワークショップを開催している。
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