家の生まれ変わり

星の家の古民家再生、2月に入り、キッチン作りがスタートしました。
ご飯づくりに手をかけ、心を込めて、1日の長い時間をキッチンで過ごす私にとって、キッチンは力を入れたい場所。

キッチンの窓から隣の民家が丸見えで、困ったなぁと、素晴棟梁に話をすると、
なんと、キッチンの壁を解体し(!)
窓の位置は高い場所へ変わり、
サイズは大きいものへ。
山と空が見えて、気持ちのいい空間になりました。

素晴さんの、わたしたちの希望を細やかに聞き、出来うる限り叶えてくれようとする姿勢とスキルに、毎回感動します。

窓のサッシも、シルバーからブラウンへ。(素晴さんがブラウンのサッシを解体現場から探してきてくれました・・・涙)
サッシの中も、すりガラスから、透明なガラスへと変わりました。
透明なガラスへ変えるのも、ガラス用のカッターで、サッシのサイズに合わせて切り、魔法のような速さで設置。

「専門の人にしかできないだろう」と思っていたことを大丈夫、と言って実現させてしまう、多様なスキルを持つ素晴さん。

彼を見ていると、「プロがやることだろう」と思って、無理だと決めつけていたこと、「自分にはできないだろう」と諦めていたことがどれだけ多いかに気が付きます。

彼の作業を見ているだけではできるようにはならないのだけれど、「自分にはできないはずだ」という無意識の部分に気がつくことに、大きな意味を感じています。
一緒にいると、力を取り戻すための気づきや学びがあります。

最近のわたしは、キッチンのデザインを考える係。
棚の配置、蛇口、シンクの大きさ、壁とタイルの種類、などなど・・・
美しさと機能性の両方を大切にしながら、経済的にも地に足がついているのか確認をしつつ。
わたしだけでなく、星の家で料理をする人、食べる人が心地よく過ごせるように。重大なお役目です。

今日は世太と、息子の晴、大切な友人のしゅんと共に作業をしています。
星の家は、たくさんの大切な友人が手を動かしてくれたり、
お金という形で支えてくれたり、
願う世界のひとつの形になるようにと、気持ちを送ってくれたりと、
様々な形で、たくさんの方々の生命のエネルギーが集い、形作られています。

星の家は、家の形をした、みんなの“祈りの束”なのだろうと思います。

そのことへ、大きな感謝と、畏敬の念を持ちつつ、今日も星の家へ。

https://www.hoshi.house/

#星の家

この記事を書いた人

Sakiko
Sakiko
ひとつまみの希望 主宰 oiwai.life

1990年、鹿児島・薩摩川内市生まれ。高校卒業後、リラクゼーションサロンに勤務。ボディケアを提供するなかで「こんなにも多くの人が疲れているのはなぜだろう?」「人の根源的な癒しは、どうやったら起こるのだろう?」という問いを抱く。

6年間勤めた後「食・暮らし・コミュニティ・社会のシステム」が人に与える影響の探求をはじめ、「人と人とのつながりを大切にする対話法・NVC(非暴力コミュニケーション)」と出会う。
その学びの中で、先住民の叡智をくんだ「 “女性のための集い”・ウーマンズサークル」で起きた癒しとエンパワーに可能性を感じ、霧島市でウーマンズサークルをひらく。

学びの活動は夫婦で共にし、
1週間規模のNVC合宿にも複数携わる。その他、食や暮らしにまつわるワークショップを主催している。

現在、霧島・小浜にある古民家を改修し、「星の家」と名付け、ワークショップの企画や、対話の場、NVCのワークショップを開催している。


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