
ようこそ。
「地球の声を聴く」というのは、
このかけがえのない青い美しい星・地球が、生きているとしたら今どんなことを感じているだろう? どんなことを私たちに語りかけているだろう?
ということでもあるけれど、それ以上に、
そもそも、私たち自身、もとをたどれば“原材料はすべて地球”であり、
ベストセラー「動的平衡」でも表現されたように、私たちの生命は、その構成要素が入れ替わり続ける有機体の中にある、エネルギーの淀みのようなものであり、
その生命のエネルギーは、38億年前に生命が生まれてから、増幅されながらただの一度も途絶えることなく受け渡され、
今の私たちの、“ここ”にある。
だから、
“私たちは地球「上」に生きているのではありません。
私たち自身が地球なのです。“
というショーン(ガイアWSファシリテーターのひとり)の言葉に納得がいくし、
「地球の声を聴く」というのは、
「私の声を聴く」ということであり、
「目の前の誰かの声を聴く」ということであり、
「テレビを通して知った誰かの声を聴く」ということであり、
「動物、昆虫、植物、細菌、鉱物、水・・・といった存在の声なき声を聴く」ということなのだと思います。
私たちが今回のワークショップで強く気づいたのは、
「今の地球の状況の中でどうしたらいいのか、という答えを持っている人は誰一人いない。」
ということ。
その中で、一人ひとりが、知り得る限りのことを知り、考えられる限りのことを考え、試みうる限りのことを試みていく。
たくさんの仲間とつながって、情報を、構想を、試みを分かち合いその智慧を雪だるま式に、指数関数的に大きくしていきながら。
そのために、
「報告会をただ聴く」というだけでない、「この試みへの参加」をオファー(提案)したいと思っています。
ファシリテーター4人が、この試みを続ける情熱と、そこに込めている意図を語るとともに、
報告会の機会を共にできる方々と、
短い時間で、この文脈に深く根ざした言葉が、
自分の人生を通して築いてきた“感覚体系”を通してあらわされていく、
“オープンセンテンス”(未完成な文章から語り始めていく、創発的な対話の方法)の時間も分かち合いたいと思っています。
このオープンセンテンスは、“地球の声を聴くワークショップ”の3つの柱のひとつ、“つながりを取り戻すワーク”をつくったジョアンナ・メイシーの大切なワーク。
そこでは、自分の中に、そして世界の中にある痛みや嘆きをしっかりと感じるために、「まずは感謝から始める」ことが起点になります。
感謝を感じ、そのあたたかい感覚や、他の生命の存在とのつながりをありありと実感できている状態になって初めて、
自分が直面している痛み、それは世界の中にある痛みであり、痛みをしっかりと感じることがあまりに習慣的でないために向き合うことが難しい痛みを、
扱い始めることができる。
そのための、「まずは感謝から始める」。
そして、ファシリテーターのショーンから聴いて深く響いているのが、
「今の地球の状況を観察すれば、成長志向型の工業社会が崩壊に向かっていることは色濃く感じられて、その状況においては、
その『感謝から始める』さえも、その中に“痛み”を内包する形で語っていくことを、ジョアンナは最近のワークショップでは参加者にオファーしているんだ」
という言葉。
世界中の知恵ある人々とつながり、自身も仏教哲学者であり、そしてシステム理論学者である、叡智に満ちた90歳のジョアンナが、
感じて、採用していることは、本当に強く響いてくる。
ついつい生真面目に、ひとつのことを信じすぎてしまい、
多くの人が受け入れられる事柄として話したり発信することをうまくできない自分だけど、
こうしたことを受け取って、
やっぱり、今できる限りのことをやりたい、
読んだり受け入れることが難しい情報でも、響く人は必ずいるから、言葉にし続けたい、
そう思って、書いたり、機会をつくったりしています。
その集大成のひとつが、この“地球の声を聴くワークショップ”を一緒に創らせてもらったことであり、
7月10日〜16日の<NVC “Being” Program>を一緒に創らせてもらったことです。
地球の声を聴くワークショップのオンライン報告会は現在参加者14名。
リスペクトを感じる方々が申し込みをしてくださっていて、驚き、ワクワクしています。
関心を持ってくださる方はどなたでも無料でご参加いただけます。
詳細・申し込みはこちらからどうぞ。
「地球の声を聴くワークショップ」報告会 2019.6/5 19:30-21:30@online へのお誘い
「地球の声を聴くワークショップ」報告会2019.6/5 19:30-21:30@online へのお誘い 「地球の声を聴くワークショップ」から2週間。 参加してくださった方々だけでなく、彼らが感じたことの投稿を受け取った方々、WEBサイトを観てくださった方々など、多くの方から関心を寄せていただいています。
NVC “Being” Programは、定員30名のうち、現在12名ほどのご参加見込みをいただいています。
妻の咲子も一緒にアシスタントとして参加者の方々の学びやプロセスを支えます。
「NVCをコミュニケーション方法として使う」ところから、
「NVCを生きる(Living NVC)」へと、
身体と心の組成自体を変容させていくような旅路になると思います。
それは、生命本来の力が本当に花開いていくために、ベースとして必要な条件のようにも感じられています。
もちろん私たち自身、旅の途中。
それでも、「人と生きるすばらしさ」に
驚きとともに出会える、再会できる、旅だと思っています。
詳細・申し込みはこちらからどうぞ。
NVC “Being” Program on Strikingly
NVC “Being” Program 自分・組織・世界が変容する”鍵”をもたらす7日間。”変化のために今をまるごと受け入れる” あり方・器・リーダーシップ開発。2019. 7/10-16@女神山ライフセンター(長野県)トレーナー:安納献、鈴木重子、小笠原春野、ソーヤー海 アシスタント:石川世太、江頭桜子、高橋雄也、畑中みどり
それでは、また会いましょう。
この記事を書いた人

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システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)
東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。
*少し詳しい自己紹介はこちらから。
*これまでに書いた記事の一覧はこちらから。
*妻・Sakikoの記事一覧はこちらからどうぞ!
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