普段と違う日常だからこそ、まずは自分にあたたかく。それから、人にも。

寒くなってきました。鹿児島・小浜も今日は雪がちらつきました。
全国的にはどうでしょう。お元気でしょうか。

1都3県で緊急事態宣言が出されたと思います。
僕は生まれは東京で、両親は東京に住んでいるので、やっぱり心配があります。

病気が、ということもですが、
行動が制限されてしまうとか、人に会えなくなってしまうとか、そして僕らとも会えないということ。

僕らも会いに行けないし、両親もこちらに来ることもできない状況が続いているので、
それによる、こころ的な心配だったり、僕たちも寂しいな・・・と思いながらいるところです。

今日は、こういう状態のときについての話をしてみたいと思います。

去年の春にも緊急事態宣言が出たとき、関東の多くの友人は、お子さんが学校が休みになってずっと家に居ることになりました。

共働きの場合は、両親ともが家で仕事もしながら、子供も家にずっといる状況が続いて、
すごくすごくすごく大変だったというのを聞きました。

それって、すごく過酷なことでもあると思うんです。

親をしながら思うのは、子供から求められることって毎日たくさんある。

お腹が減ったってことだったり、
見て見てってことだったり、
誰かとケンカをしてわーん!って泣いていたり、などなどいろんなこと。

まあ本当にいろんな瞬間に、
親の方は自分がやってることを一旦手放して子供の方を向く、っていうことを日常的に何度も何度もやるんですよね。

学校が長期間おやすみになることで、いつも以上にそれが起こり続けたり、
そしてそれがいつになったら終わるのかわからない。

仕事があったり、そしてパートナーシップの間でもいろんなことが起こる。

そういう中で日々を送るっていうのは、
けっこう過酷なことだと思うんです。

そういうときに、
なんか怒りっぽくなってしまっている自分とか、
落ち込みやすくなっている自分とか、
不安になりやすい自分っていうのがいたとしても、
全く不思議じゃないと思うんです。
ごく自然な、身体の反応だと思うんですよね。

これまでの自分にとっての「バランスのある日々」とは違うことが起きているときに、
自分の心の状態が変わったり、
それが不調として身体に出てくる、例えば肌にあらわれたりとかするってのも、
本当に自然なことなんだと思うんです。

そのこと自体はすごく大変だし、嫌だなあと思うこともあるかもしれないんですが、
自分の心が弱いからそれが起きているの「ではない」と思っていいんだと思うんですね。

そもそも大変な環境の中にいるっていうことだと思うんです。

なので、そのときに、
自分の能力不足とか、
もっと頑張らなきゃって思わなくていいんだよなって思うんです。

「緊急事態」の中、
これまでには無かったことに対応しなきゃいけないわけです。

学校がどうなるかもわからないから、その動向を追っていないといけないし、学校側と相談することもあるかもしれないし。

子供がいつもより多く家にいるっていうことで、つくるご飯の回数も変わるし、
自分のための時間を手放すことも多くなる。

そもそも、自分も、これからの社会も、どうなっちゃうのかなと思いを巡らせたり、
買い物ひとつ行くにしても、ほかの人との距離を考えないととか、いろんなことがある中でいるので、
いつもより余裕がなくなるっていうのは、もう本当に自然だと思います。

そんな中、いつもだったら怒らないようなことに自分が反応しちゃうっていうのは、
全くもって自然だと思うんです。

そういうときは、特に自分自身に、まず優しくあっていいんだなって思うんです。

それくらい大変な状況の中にいるので、そうなるのだって自然なことだよなあっていう眼差しを、まず自分に向けてあげられたらいいよなって思います。
そして、それを、ほかの人にも向けてあげられたらいいなと思います。

子供たちも、
外に出られないとか、いつもどおり学校に行けなくて、友達に会えないとか、
両親もなんだか忙しそうだし・・・
胸がいっぱいになってしまっていることだってあると思います。

そんなとき、いつもはしないような何かをしてしまうこともあるかもしれません。

家族や、同僚や、たまたま会った誰かが、そんな状況にあるかもしれません。

なので、そんな周りの人にも優しい目を向けてあげられたらいいよねと思いますし、
自分の中にはどんな気持ちがあるのか、一緒にいる人にはどんな気持ちがあるのか、
そんなところに目を向けてあげられたらいいのかなと思います。

怒っていたり、焦っていたり。
きっと多くの場合、そういう状況では、安心したいなとか、あたたかさを感じたいなとか、休みたいなとか、
そういうところから現れていたりすることってあると思うんですね。

そういうときは、まず自分がスペースを持つということで、
休む時間をとったり、
横になって身体や頭を休めたりということをやってあげたらいいんだと思うんです。

そんなときだからこそ、
自分が頑張らなきゃとか、
まだできてないことがあるからやらなきゃって思ったりすることもあると思います。

でも、そういうときって、結局終わり切ることはなくて、いつまでも終わらなくて疲弊してしまうことが多いなと思います。

で、そうこうしているうちに、
子供とのやり取りや、パートナーとのやり取り、仕事でのやり取りの中に、
その自分の余裕のなさが表れてしまったり。

本当に、まず、自分のケアを特に大事にしたい時期だなあと思います。

まずは自分のこと。

誰かのケアをしたい、誰かのことを大事にしたいというときに、
自分のことが整っていなかったならば、なかなかほかの人のことはできないと思うんです。

自分に余裕がないのに、あたたかさをほかの人に向けることなんて、なかなか難しいんだよなって思います。

まずは、自分に向けた優しさ、あたたかさ。

そして、実際の行動として身体を休めてみたり、何もしないでみたりっていう時間を、
たった5分でもいいと思うので、1日の中にぜひ入れてみてあげて欲しいなと思います。

どんな人でも、
「自分のためにスペースをとって休む」という時間を、
1日に本当に5分でもいいからとることができたら、

この状況にだったり、
自分自身にだったり、
そして家族やチームにだったりに、
あたたかい眼差しを向けられるんじゃないかなと思います。

緊急事態宣言も出て、またちょっと慌ただしくなるかなという中、
こんな意識を持って過ごせたらいいなと思って、お話させていただきました。


同様の内容をラジオでも話しています、音声で聴きたい方はこちらをどうぞ。

「大切なこと」を今日も思い出すラジオ by 世界と変わるコトバ研究所
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7日目:3月28日(日) 9:30-12:30
8日目:4月11日(日) 9:30-12:30

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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