毎日文章を書くことの意味。ブログ・ナラティブ・Writingという学びの大陸。

ようこそ。

話すこと書くことは、異なる部分もありますが、「言葉にする」という視点では共通点が多くあります。

自分の考え内側の感覚という、まだ言語化されていない膨大な情報。

それはそれは膨大な量の情報を、自分の中のフィルターや言語化プロセスを経て言葉にする、という意味では共通しているためです。

言葉にすることで、自分の構想をより明確にすることができるし、言葉になっているから、それを人に伝えることができるようになる。

それを通して、自分がやりたいこと、世界に現したいことが実現していくことを考えると、言葉にすることの力は相当に大きなものだし、その重要性は言うまでもなく最高峰です。

その、言葉にすることそのものであり、そのスキルを磨いていく方法の一つとして、ブログを書くという営みは優れていると思っています。

「ブログ」が持つ力の確信

私がブログを書く最後のひと押しをくれたのがこちらの記事でした。ブロガー“jMatsuzaki”に感謝しているし、尊敬しています。このオンライン上の出会い自体も、ブログというものの意味を自分の中で変容させました。 

アウトプットによって情報収集の質が変わる。アウトプットをイメージすれば、自分自身で整理した情報を基に新たな観点・秩序を作り出そうという意志が沸いてくる。そしてそれこそが新たな価値の創造となり、変革となり、自分自身により良い効果をもたらす。 

(中略) 

アウトプットがインプットの質を別次元にするということでした。つまり誰がためでなく日々の発見をまとめるためにブログを自分のために書くということでした。 

まるで研究ノートを書くように、まるで日々の発見を手帳に書き残すように、ブログを自分のために書くのだと。 

それは誰かを説得するためでも、誰かに見つけてもらうためでもなく、日々のかけがえのない一日からより深い発見を得るために、ひたすらに自分のためにブログを書くということでした。 

(中略) 

私が根本的な発想の転換の1つとして提案したいのが「他人の目線を一切気にせずブログを自分のために書く」という点です。 

私たちは誰もが自分の思い描くストーリーのなかで生きています。 

夢破れたサラリーマンとしてのストーリーを描いている人もいれば、諦めきれない夢へと向かう挑戦者としてのストーリーを描いている人もいます。この自分の思い描いているストーリーの内容によって、人生というのはまったく別物になってしまうものです。 

ブログにドキュメンタリーを書き綴っていくということは、このストーリーを自分の望み通りに書き換えていくということです。 

(中略) 

ドキュメンタリーを公開すべき理由は、ドキュメンタリーには他人を奮い立たせるパワーがあるからです。他人を奮い立たせるのは、この世で最も意義深い仕事の1つです。 

「しかし読者がいなければ無意味じゃないか」と言うでしょうか。そんなことはありません。 

たとえ多くの人に読まれなくとも、あなたの身近にいる家族、友人、同僚は目を通してくれるはずです。そして、彼らを奮い立たせることができるのなら、それは実に素晴らしいことではありませんか。 


そして、「ブログを毎日書く」ということについての価値観も、彼が変容させてくれました。

書き続けても苦でないこと、つい書き続けてしまうこと、いくらでも語れてしまうこと、疲れ知らずで書けてしまうことを見つけるということです。 

それを見極めるために毎日更新で200記事というのはちょうど良い目標値になるのです。 

ブログがいつ当たるかなんて誰にもわかりません。そのために賭けられるのは情熱だけです。 

私は今まで数百人のブロガーに講演や講釈やコンサルを提供してきましたが、ブログでうまくいかなかった人の9割は「ただ書き続けなかっただけ」なのです。 

つい200記事も毎日書いてしまうようなネタが見つかったなら、それはゴールへの最短ルートを見つけたということです。 

 

ナラティブ・アプローチとの出会い。「言葉にすること」の全面的な肯定。

この記事に出会うのとほぼ同時に、私は「ナラティブ・アプローチ」という学びと出会います。この学びの中で私を最も勇気づけた言葉と姿勢は、 人はいろんな考えや感じていることを持っているが、自分でさえ、言葉にしてみて初めてそれがなんであったかわかるということ。


次の瞬間に自分が言葉にすることが、もしかしたら今の状況を一変させるかも知れないし、自分の体験を別の見方で意味付け勇気づけるかも知れないし、相手が生涯待ち望んだ言葉になるかも知れない。

そう思うと、自分が発する言葉の可能性とその尊さを強く感じたのです。そして、その学びをリードしていた国重浩一さんは、私の話をとても肯定的に聴いてくれたのだけど、その肯定は自分が知っている肯定とは異なる質のものでした。 


それは、
「私が言っている内容」に対しての肯定ではなく、
「私が言葉を発するという行為そのもの」への肯定。

出てきた言葉の中身ではなく、
言葉が出ることそのものへの肯定。


私は今までにない「本当の本当に何でも話していいんだ」という感覚を得ました。 


「こんなことも自分の中に言葉としてある、と認めていいんだ。となれば、それを話してみたい!」という強い動機を自分の中に感じました。この感覚は、人が自分のことを語る支援をしたいと思っている私にとって大きな可能性を感じさせるものでした。

こうして、自分の中にある着想や考えや構想は、まだ世界にないものかも知れず、それを発することは小さくとも大きくとも、世界を変えていくのだということを実感し、そのことが私の「言葉にすること」をさらに後押しするのでした。 


そういうわけで、私は「ブログを書く」という行為に以前とは全く異なる見方を持つことができたのです。

(以前持っていた見方は、

  • ブログを書くからにはアクセス数が高くなくては。バズらないと! 
  • 上手な文章、読んでいて面白い文章でないといけない。下手な文章のやつだと思われる! 
  • 毎日書くことがあるだろうか。続かなかったらまた恥ずかしいよなー 

など、今思えばなんとも恥ずかしい感じがする見方でした・・・ )

そうして、ブログを始めて約3週間。jMatsuzakiが言うように「まずは200記事書いて見えてくるもの」 を手にしたいと思いつつ、日常のコントロールができず毎日書けてはいませんでした。

しかし、妻と一緒にブログを書いていくというユニークなやり方ができていることや、毎日の投稿はできずとも自分のメモにはたくさんの言葉を書けていたし、元々思っていたよりは高頻度で更新できていることにある程度の満足をしていたのです。 

しかし。
私の中の「言葉にすること」の変遷は続きます。

学ぶことを学ぶ。書くこと=言葉にすることを学ぶ道へ。 

私は「学ぶこと」について学ぶ、ということを始めました。「Learning how to learn」という学びの分野があり、それを学び始めたのです。英語で!(英語の学びについても自分にとってエキサイティングな旅路なのでそちらも書きます。) 

そしてその中の一つがこちらの記事。 

8 Timeless Skills to Learn Now in Under 8 Hours to Change your Life Forever

8 hours? Are you kidding me? It takes 10,000 hours to learn a new skill! Wrong! 10,000 hours of deliberate practice is the amount of time it takes to be a top performer in a highly competitive field, according to Malcolm Gladwell in his book, Outliers.

ここで言われる「8 timeless skills(8つの不朽のスキル)」の一つに「Writing(書くこと・ライティング)」があり、そこにはこう書かれていました。 

Writing 書くこと

他のスキルと同様、学ぶには実践。でも多くの人がしないトリックがある。「書いたものを公開すること」だ。 

他の人が本当にあなたの書いたものを見れるとき、あなたはより学ぶことができる。その状況はあなたにより深掘りさせ、ベストを尽くさせる。あなたの中に責任を生み出す。あなたは他の人からのフィードバックを受け、それを基に改善していける。 

ブログをつくって、休まず公開し続けること。1日に1つ公開しよう。たとえその内容に満足できていないとしても。人々はそれを読まなくてもいいのだから。 

毎日クレイジーな文章量を書く必要はない。小さく始めよう。MediumのトップライターであるMr.Mollyも毎日1行書くところから始めて、今では完璧なブログを書いているんだ。 

書くことは、あなたの声をはっきりさせることを助けてくれる。それは、あなたは何者なのか、そしてどうなりたいのかを明確にしてくれる。 

そして、私は自分のストーリーが誰かを力づけることを知っている。まだ始めて10ヶ月だが、私はインスピレーションのトップライターになることができた。 

あなたのストーリーは、唯一無二。あなたの人生と、そして誰かの人生を変える力を持っている。 

より良い語り手になることを学ぼう。それは人生とビジネスにおいて、この上なく重要なスキルだ。 

Danny Forest

この記事に最後のひと押しをされ、ついに私は、どんな形であれ、毎日言葉を紡ぎ、ブログとして公開することを決めたのでした。 

だから、明日も会いましょう。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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