わたしたちがこの時代に生まれてきた意味とつながる(ソーシャル・ジャスティスリトリートに寄せて)

「わたしたちがこの時代に生まれてきた意味とつながる」

大型台風により、死者、負傷者、行方不明者…家屋の破損等、今も尚大きな被害が報告されてきています。
被災した地域の方々が、1日でも早く安らかな日々へと戻れますように。お祈りしています。

わが家は台風の流れもあって神奈川県相模原市の藤野に数日間滞在し、昨日東京へ戻ってきました。
相模原市では、土砂崩れで死者も出ており、藤野の方々のサポートの元、無事に戻ってこれたことの奇跡に感謝しつつ、今日はソーシャル・ジャスティスリトリートのミーティングでした。

ここからは、ソーシャル・ジャスティスについてのわたしの理解と、学びの旅路へのお誘いです。

ソーシャル・ジャスティスとは、直訳すると“社会正義”。
これだけ聞くと、ムキムキ、コテコテした感じがしますが(どんなだ 笑)
とても繊細な「目には見えない、社会や世界の生きにくさ」を修復していく、重要な学びだと思っています。

わたしたちは無意識の領域で、いくつもの力や特権の影響を常に受けています。

例えば、性別、収入、社会的地位、人種、教育、宗教、身体、話す言葉等…

目には見えない力や特権、あらゆる違いによって、無意識に存在する人と人との壁。

わたしたちは気がついていないことがほとんどですが、それらの分断によって、相手とほんとうにつながることが難しかったり、
どうせ理解されないだろうと孤独に陥ったり、
場合によっては争いが生まれることも、たくさん、たくさん、あります。

ソーシャル・ジャスティスは、それらの無意識の領域にある力関係や、目には見えない壁に気がついて、丁寧に紐解いていきます。

また、今の日本や、世界全体で頂点に達しているように見える「生きにくさ」。
その「生きにくさ」の根源的な場所に触れて、修復していくような学びだと、私は思っています。

マイノリティ(社会的少数派、差別や構造により、社会的に弱い立場)になりやすい人が、自分自身のパワーとつながり、ほんとうに大切にされるために。

また社会的地位が高い人、社会的にパワーを持っている人が、人間性を見られ、ほんとうにエンパワーメントされるために。

ぜひ、あらゆる立場の多様な方々と、
「広島」という、日本社会の大きな分岐点となった場所に集い、探求したいと思っています。

最初に「わたしたちがこの時代に生まれてきた意味とつながる」と書きました。

わたしたちは、社会にあるたくさんの問題について、「どうせ何も変わらないし、私ひとりに、変える力などない」と、

あまりにも直視し難いたくさんの問題を前に、いとも簡単に、そう思ってしまいます。

ですが、そう考えることが、無意識に自分自身の力を明け渡し、今この世界を修復するための必要な気づきを遠ざけています。

気候変動の影響で、海の温度が上がり、風の向きが変わって、台風が大型になり、進路が変わり、これまでにない被害に見舞われ、社会が、世界が、変わる必要があることを感じる今…。

わたしたちが自分自身の力に気がついて、

あらゆる違いを超えて、

問題を解決するための“戦い”ではなく、

願う世界を共につくる“共同創造”の世界へと、

向かうために。

社会に、地球に、ひとりひとりに、大きな癒しが訪れますようにと願って。

Nonviolent Leadership Retreat for SJ – すべての命が大切にされる世界のために

海外NVC認定トレーナー Roxy Manning, Mika Maniwa, Kristin Masters を招聘し、”Social Justice”の資質を深めるリトリート。2019年11月30日〜12月7日@広島・YMCAコンフォレスト湯来。オーガナイズチーム:安納献、鈴木重子、石川世太、石川咲子、後藤志果 通訳:齊藤由香 アシスタント:Kai Sawyer, Haruno Ogasawara, Go Goto, Yuko Goto, Makiko Imai

台風の影響を考慮したいのと、多くの人に来ていただきたくて、早割りを1週間延長することにしました。

また、読むだけでもなにかに触れるWebになっていますので、見ていただけると嬉しいです。

トレーナー

Roxy Manning(ロクシー・マニング)
Mika Maniwa(間庭 美嘉子)
Kristin Masters(クリスティン・マスターズ)

アシスタント・通訳
鈴木 重子
安納 献
ソーヤー 海
小笠原 春野
今井 麻希子
後藤 剛
後藤 ゆうこ
齊藤 由香

オーガナイザー
後藤志果
石川 咲子
石川 世太

この記事を書いた人

Sakiko
Sakiko
ひとつまみの希望 主宰 oiwai.life

1990年、鹿児島・薩摩川内市生まれ。高校卒業後、リラクゼーションサロンに勤務。ボディケアを提供するなかで「こんなにも多くの人が疲れているのはなぜだろう?」「人の根源的な癒しは、どうやったら起こるのだろう?」という問いを抱く。

6年間勤めた後「食・暮らし・コミュニティ・社会のシステム」が人に与える影響の探求をはじめ、「人と人とのつながりを大切にする対話法・NVC(非暴力コミュニケーション)」と出会う。
その学びの中で、先住民の叡智をくんだ「 “女性のための集い”・ウーマンズサークル」で起きた癒しとエンパワーに可能性を感じ、霧島市でウーマンズサークルをひらく。

学びの活動は夫婦で共にし、
1週間規模のNVC合宿にも複数携わる。その他、食や暮らしにまつわるワークショップを主催している。

現在、霧島・小浜にある古民家を改修し、「星の家」と名付け、ワークショップの企画や、対話の場、NVCのワークショップを開催している。


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