ようこそ。
今日は2日前から書いている母の引っ越しの手伝いの最終日。およそ4月まで続く全工程のスタートだったけど、本当にいいスタートを切ることができたんじゃないかな。とても濃い、リトリートのような三日間を過ごすことができました。引越し・片付けリトリート!

昨夜ブログを書いた後も、母が新しい家の空間の中でどんな暮らしをしたいのかを深夜1時まで布団を並べて話した。素敵な夜だ。
そのおかげで、「家と共に生まれ直す」というコンセプトと、各部屋でどんな風に過ごしたいかという少し具体的なことまで話すことができた。
このことが見えたことで、それぞれの部屋の片付けの進め方、何をどこまで捨てるかが明確になり、今後いろんな人に手伝ってもらいながら進めるプロセスがやりやすくなると思う。
母と私とで対話の時間を持つという収穫とともに、実際的な引越しプロセスにおいても大きな収穫を得ることが出来た。
今日の作業では最終的に、私が小学生の頃過ごしていた部屋の壁に漆喰を塗るところまでこぎつけた。

漆喰ぬりは素人ががんばっているという程度だったけど、だんだんとのめり込み、あっという間に終了予定時刻が来てしまって、もっとやりたかったなぁと思う作業だった。
大きなケーキに特大のコテで生クリームを塗っているような、たぶん好きな人はいくらでもできちゃうだろうな(自分はそのタイプ)というやり込み要素もたくさんある作業。
自分が住んでいた部屋の壁に漆喰を塗りたくっていくというのはなかなかに愉快な作業だった。

だいぶ見通しが立ってきたものの、母が「家と共に生まれ直す」ための引越しと改装はまだまだやることがたくさん。私の友人でもしも手伝いたいと思ってくださる方がいれば是非連絡が欲しい。壁が多いため、漆喰を塗ってみたい!という方も大募集だ。
さて、このプロセスを通してたくさんの気づきがあったことはこれまでも書いてきた通りだが、思いもよらなかったのは、母がRikoさんに片付けや断捨離のサポートを受けるのを間近に見ることで、自分の中にも「物を整理しよう」「いらないものは感謝してお別れしよう」という感覚が存在していること。
鹿児島の家に帰ったら自分の部屋をじゃんじゃんきれいにしたい!という気持ちもどんどん高まっているし、今夜も早速財布の中身を整理してみた。
「使うかもしれないから…」と思っていろいろ入れていて財布が分厚くなっていたが、
- それは毎日使うものか
- 1週間に1度使うものか
- あるいは1ヵ月に1度使うものなのか
- もしかしたらもう使わないものなのか
といった問いかけを思い出し、ほとんどのものがめったに使わないものだと感じられた。
財布はお金を入れるものだし、お金が入って来やすいようにスペースがあったほうがいいし、お金が居心地が良いように整理がされていて大事にされているようにしたほうがいいと聞き、それは確かにそうだと思った。
整理をしてすっきりスリムになった財布を大切に両手で持ってみると、今までとは違う気持ちになった。
整理をして、いらないものや、そう多くは使わないものを出すことで、とても気持ちが良いし、頭がすっきりした。
なので、自分のバッグも整理することに。
自分はもともと、もしかしたら使うかもしれない、と思ってものを入れ込みがちだった。何かの時に自分が持ってるものがその人や場に役に立つことがあるかもしれないと思ってそうしてきたが、それがなかったとしてもそれはそれで物事が運ぶわけだし、自分が全部やろうとしなくていいんだ、という最近大切にしている感覚ともつながると感じた。
結果、バッグもスッキリ。
その後、ふと目に入ったものを「それはいるかな?」という目で見ていた。
こうして、その物がいるかどうか、その物を持つかどうか、といった目利きが高まっていくのだろう。
人の脳はよくできていて、目に入ったものは無意識にでも判断をして、これは危険ではないか、自分に必要なものか、という処理をしているという。
いつも通りの場所に置いてある物が少しずれているだけでそのことを感知し、計算し処理するため、脳のリソースを消費する。
そして不要な物があると、その物をどうしようかと脳は無意識に計算する。
つまり、物が多く、そしてごちゃごちゃしているほど、脳のリソースを食うわけだ。
結果として疲れやすくなるし物事に集中するのも難しくなる。
そういうことも含めると、いらないものを整理し、しょっちゅう使わない物は目に入らないところに置くことは、自分のパフォーマンスを高め、自分がやりたいことをやるためにも重要なのだと感じられた。
片付け、整理、超大事。
週末からの屋久島リトリートが終わったら、少しずつでも家の片付けをどんどん進めよう。妻が小踊りするのが目に浮かぶ。喜ばせられて嬉しい。
今日で母のお手伝いも終わり。少し寂しいな。

それでは、また会いましょう。
この記事を書いた人

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システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)
東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。
*少し詳しい自己紹介はこちらから。
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