ついに片付けを本当にやろうと思った話。そして片付けの知恵、生産性の高いチームへの気づきも。(母の引っ越し手伝いからの気づき)

ようこそ。

東京の母が引っ越しをするため、そのお手伝いの滞在中。今日は転居前の家の片付けに。

そしてここ数日は強力な助っ人・Rikoさんにも来てもらいました! 今日の片付けはすごかった!!

「断捨離」の感覚に近いのだと思います。私も掃除したい!!!!とうずうずしたのでした。

片付け、そして引っ越しという行為について。

当事者である母は膨大な回数の判断をすることになります。たくさんの物を残すか捨てるか、残すならどこに片付けて、今度の家ではどこに置いて、と次々に考えて判断する必要があるためです。

人は、なにかを考えて“決める”ということを日々の中でも無数にやっているけれど、そのひとつひとつに「決断疲れ」という疲労を蓄積していくといいます。

整理や片付けを数時間続けると頭の芯がボーッとするような感覚になるのは、この決断疲れによるものなのでしょう。

作業を続ける中で疲労が蓄積され、思考が明晰でなくなり、取り掛かろうとする意欲も減退していく・・・そういうことが、大量の片付けをするときには起きています。

そこに、整理・片付けをサポートする存在がいるというのは、

  • 作業全体の方向性を導いてくれる
  • 片付けの目標を明確にして焦点をぶらさないようにし続ける
  • 判断に必要な情報や、判断しやすくなる基準を提供する
  • 「片付け」という事柄のひとつの正解を提示する

ということをもたらし、作業の前進と、判断と結果の質を高めていく効果(母が自分で判断した以上にものを捨てることができ、今日一日の作業も明確な進展が感じられた)があると思いました。

その過程は、
当人の時間をセーブするために速さも意識されるし、
片付けや物を持つということについての妥当な一般的判断をもとに判断を迫ることもあり、
その人のペースや、自分がやりたいようにやる、ということとは異なる進み方でしたが、
明確な目的を持っているこういう作業においてはその方が高い成果を生めると思いました。
パフォーマンス=目標達成機能が高い作業だったなぁと振り返ります。

同時に、母も含めた3人全員がNVCを学んでいることもあり(Rikoさんは12年ほど!)、
朝のスタートではチェックインで今の身体と心の状態を話して今日の作業について思っていることも含めて話してから始め、
昼食のときもお互いについて「あのときこんな風に感じていたんだけど、どんなことが起きていたの?」ということを話したり。
そして終了時は電車の中だったけど、チェックアウトとして感じでいることを聴き合ってわかれました。
だから、メンテナンス=集団維持機能も働かせることができて、つながりを大切にすることもできた一日でした。

時間的な制限はいつもあるもの。
その中でとにかくどんどん進めようという流れの中にずっといると疲弊していく、という体験をいくつもしてきました。

でも今日は、進展があるとともに、つながりも増すことができた、可能性と希望を感じられる一日だったのです。

そして、全体をリードする存在がいることで願う結果がより高い形で達成されていく感覚も味わうことが出来ました。リードしてくれる人を信頼してその中で自分ができる貢献をしよう、という意図で参加できたとき、チームがうまく機能することを体感できる機会でもありました。

この感覚は大事な感じがする。

これから、自分がファシリテーションをしたり、なにかの形で他の人の力になろうとするときの感覚にもつながる一日でした。

お母さん、今日は本当にお疲れ様。
そしてRikoさん、本当に本当にありがとう!

妻にこの話をしたら「Seitaの部屋をきれいにしたいとずっとずっと思ってる」と言われたので、意気揚々と「自分の部屋を片付けるのも楽しみに思ってるんだよー!」と話したらとても喜んでいました。もう何度も言われていることなのでした。2月後半にやるぞ。

明日は転居先の片付けと漆喰塗りの準備。引き続きがんばろうね。

それでは、また会いましょう。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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