【 異なる結果を願うとき、これまでと異なる行動が必要になる。自分らしさはそう簡単に消えない。(いろいろ相談を受けてたくさん考えています)】
ここのところ、何人かの方から、
「こんなことをやりたいと思っているんだけど、何をどうしたらいいかわからないんだ」であったり、
「こんなことをやりたいという思いはあるのだけど、それを生業にするにはどうしたらいいかまだ見えなくて・・・」
といったご相談を受けることがありました。
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僕も全くもってその途上なんだけれど、それなりに試みて手応えを感じていることもあるため、「こんな風にしてみてはどうでしょう」といったお話をさせていただいたりするのですが、
そうした、ちょっとしたお話をする機会だけでは伝えきれないことがやっぱり山ほどあって。
それを書き始めてみようと思います。
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そうした相談をしたいというのは、
「今の自分の状態が望んだようなものではなくて、今とは違ったところに行きたいんだ」ということかなと思うので、
それであれば、
今の日常でやっていること、
触れている情報、
考えていること・・・の全体を、
今とは違ったものにしていく必要がある、というのがまず前提になると思います。
今と同じことをやっているのであれば、今と同じような状態が結果として生まれることが自然だと思うので。
それが良い・悪いでなく、そういう傾向にあると思っています。
もちろん、その積み重ねの先に、思ってもいなかった結果が待っていることもあると思いますが、傾向として。
なので、「どうしたらいいだろう」と相談をされる方におすすめしたいのは、
相談をして、情報を受け取るとき、「今とは違ったことをやってみよう、やり続けてみよう」という前提を持つことです。
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相談を持ちかけた相手から、
「今の自分ではできない」と思えたり、
「今の自分とは違うものに感じられる」ような情報をもらったときに、
それを、
自分のやり方とは違うから、
自分らしくないから、
という理由で実行しないとしたら、
「今とは違ったところにいきたい」という目的に合っていないと思うんです。
相談を持ちかけられた側が時間とエネルギーをかけて伝えたことも、あまり意味がなくなってしまうかもしれません。
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「自分らしさが失われる」というのはとても怖く感じることですが、
“数十年かけて形作られてきた自分らしさ”というものは、そう簡単に消えるものではないと思っています。
だから、何か新しい試みをやってみても、なくなったりしないものだと思います。
なので、「今とは違った状態にシフトしたいなぁ」という時には、
なんだか気になる人、
いいなぁという感じのする人に、
相談してみることはおすすめしますし、
同時に、受け取った情報やアドバイスは、ぜひできるだけそのまま、まずはやってみることをおすすめします。
相談を受ける側も、
その前提を持っている人、
そして、情報を渡してくれる人の時間とエネルギーへの敬意を向けてくれる人に対しては、
忙しい中だったとしても「力になってあげたいなぁ」という気持ちが動くものだと思います。
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僕自身は、
まず最低限の自分と家族の生活の安定と、
大切な仲間たちの活動の持続可能性、
仕事や活動を通して世界に望んだようなインパクトを起こしていくこと、
より長期的に見た、望ましい未来を出現させていくこと、
そのために、日々没頭して取り組みたいことがたくさんあります。
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「人はもともとものすごいパワーを持っている」と信じているし、
育ってくる過程、
社会に適応していく過程で
身に付けてきた“制限”を適切に外すことができれば、そのパワーが存分に発揮できるものだと思っています。
そして、ひとりひとりが、
自分が心を動かされること、
自分の生まれた意味や、
持っている使命とつながって、
そのパワーを使うとき、
それは世界への貢献になると思っているし、
おそらく望ましい未来のための、大切な要素になると思います。
なので、
「やりたいことが明確にあるわけじゃないんだけど、何かはやりたいんだ」
「やりたいことはぼんやりとはあるんだけど、それを具体的にどうやったらいいかが分からないんだ」
「ビジョンも、そのために必要なことも見えているんだけど、それを実行し続けることがなかなかできないんだ」
そういった方のサポートには、情熱を持っています。
それ自体が上に書いたような、「僕が日々没頭して取り組みたいこと」の一部だと思っているからです。
まずは自分がもっとがんばれよ!という感じですが(^-^;)、がんばった上で、サポートできる方へはサポートを届け、一緒に願う未来をつくっていきたいと思っています。
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私たちは、
「異なる結果を願っていながら、同じ行動をし続けてしまうことが多い」
と言われています。
異なる結果へと向かうために必要なパワーはもともと持ち合わせている私たち。
必要な情報を受け取り、試み続けてみたいと思っています。
(写真はラーメン大好きな息子。鹿児島の、素材にこだわったラーメン屋さん。ぼくが食べた残りのちょっとのスープを飲み干すのがお気に入り。
変わり続ける息子。でも息子は息子。彼から刺激をたくさんもらいます。こういうまじめ文章のときにもたくさん助けてもらっています(笑))
この記事を書いた人
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システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)
東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。
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