私たちと鹿児島中央助産院

ようこそ。

我が家は3年前の2015年の冬、我が子を鹿児島中央助産院で出産した。当時は移転前の助産院で、もう解体されてしまったが、違う場所にあった。助産院でのお産で、妻を愛のある大きな手のひらで支えてくれた助産師さんたちにとても感謝しているし、助産院で子供を産むということの素晴らしさをとても実感することができた。その詳細はまた別の機会で言葉にしたい。

その後助産院が老朽化で移転をする計画を知り、子どもを産んだ親たちで何か協力できないだろうかと、クラウドファンディングとDIYやリソース集めを合わせた「スターキルトプロジェクト」として、仲間たちと移転を支援した。「みんなの助産院を、みんなでつくろう」を合言葉に、ネイティブアメリカンが生まれるときに体を包まれ、亡くなるときに身の上にかけられる“スターキルト”をモチーフに始まったプロジェクト。クラウドファンドでは135万円が集まり、机やすのこ、明かりのシェードなどをみんなで手作りし、共に進める中で助産師さんたちとのつながりも深くなっていった。

鹿児島中央助産院と「スターキルトプロジェクト」については、一緒に取り組んだテンダーさんのこちらの記事にとてもよくまとまっています。ありがとう。

さらに、2017年1月に鹿児島で開催された「第3回 鹿児島未来170人会議」で、院長である北村愛さんが、助産院という存在、大切にしていること、これから地域とどんな風に関わっていきたいかをプレゼンテーションする機会があり、その思いを探求するプロセスやどう伝えるかも一緒に考えさせてもらった。その機会も含め、本当にひとかたならないつながりとなり、親しくさせてもらっていると共に、今の日本の中では簡単ではない助産院の運営をどうしていったらいいか、微力ながら一緒に考えさせてもらっている。

日本の助産院、そして、鹿児島中央助産院は、たくさんの理解とたくさんの協力をまだまだ必要としている。

そのためには、いろいろな形でのサポートをリクエストすることや、知ってもらい関わってもらうための世の中へのアプローチが必要だと思う。

そのひとつとして、助産院を大切に思う人たちのコミュニティが、リアルなつながりを持ち、相互に必要なものを受け取れることと、助産師さんたちが精神的にも物理的にも必要なサポートを受けられる状態をつくること。そしてそのために、コミュニティのリアルな集まれる場として助産院を使わせてもらい、みんなが集まり、話し、普段の生活の中での嬉しいことや大変なことを分かち合い、必要なサポートが生まれていく。そんなコミュニティの中心に、助産院がなっていけると思う。そのために、助産院を大事に思ってる人がいろいろな形で場を作っていけばいいと思っているし、自分もその一人として、いろんな形での場や機会を作っていきたいと思っている。

続く! また会いましょう。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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