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「起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」読書ジャーナル

自分のためのジャーリリング(頭の中に浮かんでいることを書き記すこと)をせっかくなので誰かの目にも触れるところに置いておく投稿です。
読みやすさ、表現の配慮は少なめなのであしからず。

気になっていた本を、移動中の読み上げ機能も使って何日かに分けて読んだ。

「起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男」大西康之 著
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江副さんや時代の軌跡を読ませてもらって、心が震える想い。映画を観るような、圧巻の体験。こんなに本を食い入るように読んだのは久しぶりだった。
日本の、「戦後の高度経済成長」の、一つの側面に触れるような体験。もちろん、ごく限られた側面であり、すこし触れることができた、というくらいだけれど、知らなかったことが山ほどあった。

知ったから、自分がなにかできるようになる、というわけではないけれど、「古い時代」「自分たちとは価値観の違う時代」「これからの時代はこうだ」というときに、比較対象にしている「前の時代」について、あまりにも知らない。
せめて、こうしてその時代に触れることは、今の時代を感じる上でも重要な知覚体験のように感じた。
自分が直視しないままに避けようとしている成果主義的な事業の展開の仕方、仕事の仕方にも触れ直すような体験で。生まれた環境、育った背景が違えば、どのように生きたいかも、どんな仕事をしたいかも違うのは自然なことで。
どちらが正しい、どちらがより優れている、ということもない。
けれど、自分に合う方をより良いと感じやすいし、自分と合わない方を不要なもの、間違ったものととらえやすい。

その対極的な事柄の両方に触れて、せめて自分と反対側の立場や概念にも居場所をつくり、「そちら側が存在するからこそ、今の社会が成り立っていて、その恩恵を自分も享受している」と見れていることは、
全体性を持って自分や世界を見るために大切であり、自分とは違う立場、違うものを大切に思う人と関わるための器をつくることになる。

様々な本を読むことの価値をあらためて感じる。自分が大学生の頃は、自分に直接役に立つ本をいかに選別し、効率よく情報を得るかが大事だと、なぜだか思っていた。
なぜか、他者や先輩、先生に、人生訓のようなものを乞うことはあまりなかった。自分の感覚が正しいのだと、あまりに自然に、無邪気に、思っていたように感じる。
今思えば、その自分の傾向があったからこその今の自分であり、今の自分であることの意味も感じているけれど、そうではなく、自分のプライドを横において、どんな人からも学ぼうとしたり、先輩に教えを請うことをしていたならば、また違う人生だったのだろうと思う。

今の自分と一緒にいてくれる人、つながってくれる人たちから、自分のことを求めてもらえていることを思うと大きな喜びと泣きそうな感謝がある。
だから、これまではこれで良かったのだとも思う。
その上で、改めて「これから自分はどうしたいか」を選び続けていく上では、こうして振り返って気づいたことを反映する余地がいくらでもある。

今日、本にどっぷり没入した体験から自分が見出すこととしたら、「先見の明を持って、これだと思うことにまっすぐに向かう」「その実現のためにできることは何でもやる」「そのために自分よりも力や経験のある多様な人と協力をする」「たくさんフィードバックをもらって、たくさん教えを請う」「対極性を大切に、両側を大切にする、というベースを持ちながらも、時には大きな情熱に動かされて行動に行動を重ねるようなときだってある」だな。

このことが、自分の人生にとっても、自分の命を通して残せるものにとっても、より心と身体がイエスという感覚があるし、
最近ますます愛おしく感じる息子の存在を思っても、彼に魅せられる背中を豊かにすることにもつながるように感じる。

人はいくつもの側面を持っているし、そのどれもが、活きることそのもの。全部を、豊かに生きること。それを自分もしたいし、息子にそのことが届いたらいいなと思う。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Systems Facilitator
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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