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自分も完全に当事者のひとりとして、組織と共に変容していく体験の記録

ようこそ。

度々書いている、鹿児島県有機農業協会の理事(ボランティアベースで参画)を4年前から務めさせていただいていることについて。

当初は、有機農業や協会の組織の事も全く分からない中、「組織運営や広報活動、イベント運営においてノウハウを持っている」ということで理事へのお声かけをいただいたことから、張り切って色んなことをやろうとして、歴史のある組織の中で、あちこちにぶつかり、憤慨し、疲れ・・・ということを3年近く繰り返しました。

今から考えると、自分が恥ずかしくなるようなシーンも思い起こされる・・・

使っている言葉の違い、世界を見る見方の違い、活動のスタイルの違い、年代の違い、仕事の経験の種類の違い。

違いが本当に多い中、「自分が正しい」と思うことを信じて主張すればするほど、うまくいかない。

そんなことを何度も何度も体験し、何度ももうやめようかと思った、この組織での活動。

その中でも、年代の近い仲間が自分のことを理解してくれたり、自分が試みることがうまくハマることもあったりして、なんとか続けてきました。

今年に入って、
そうして続けてきた自分の姿と、
ぶつかる中で自分を省みて、自分自身も変容していこうとプロセスする中で、
自分のあり方や、自分が思い描ける“みんなと到着したいところ”のビジョンが、以前よりは、高次なところにやってくることができたためか、
心強い仲間がどんどん増えてきた。

以前から活動を共にしている方々も、信頼を寄せて下さる度合いも増してきた感覚を持てていて。
ずっと信頼して支えてくれる仲間の存在もある。 
きっと私には気づけないところで、心を砕きながら関わったり支えてくれた人たちもいると思う。

もう、本当に超嬉しいことです。 

そんな中でも、

また全部が平坦なわけではなく、大きな痛みがあったりもしながら、

そのプロセスも味わい、

そうして今5年目にしてようやく、「自分も組織もなかなか良いところに来れているような感覚」(私から見て、ということ)が持てています。

組織においては、会議が活発になり、新規事業を展開できるようになり、その中での議論の質も深まっているように感じているし、

流れている空気も、以前とは異なるように私には感じられています。

先日は年4回の理事会。理事のみなさんとのつながりを感じられたり、内容が充実していたり。いい理事会だった。

私個人については、自分が主張したこと、考えに考えて提案したことについて、異なる意見を受け取る資質・キャパシティが随分と大きくなってこれたように思います。

ここで学ばせてもらっていることの大きな一つは、

「みんな違った背景を持ち、みんな違ったことを大切に思い、みんな違った方法で最前を尽くし続けている」のだということ。

だからこそ、

「それぞれの思っていることや主張が異なるのは、全くもってごく自然なこと」であって、相手とすんなり分かり合えないのは、自分が間違っているからとか、自分がダメだからではなく、「ただごく自然なことなのだ」と腹から思えるようになったこと。

もしかしたら、私自身が今のような状態であれたら、はじめから「良くない状況」などというものはなかったのかもしれない。

その頃を体験している自分としては、

その時の自分にとってはとても良くない体験をいくつもした、という記憶が残っているため、やっぱり前よりも今の方がずっと良くなったんじゃないかと思ってしまうけれど、

そもそもそういう物事の見方をしない自分だったとしたら、「良くない状況」というのは存在しない可能性があるのだということに、気づかされています。

これは、誰かに「そういうことだよ」と教えてもらっても腹には落ちない種類の学びだと思っていて、それを学べたことはこの上なく貴重なことだと思います。

そういうわけで、活動の中で何度もぶつかってきて、何度も痛い思いをして、

そしてこれからも、そういったことは起こるであろうとしても、

こうして関わらせていただいていることに、深い意味と大きな感謝を抱いて、

これからも自分の人生のフェーズにフィットする限り、ここで尽力し、ここで学ばせてもらい、この歴史ある「たくさんの方の想いとエネルギーのこもった器」を通して、願う未来を出現させることに貢献できればと思います。

そのチャレンジの一つとして、数ヶ月かけて取り組んできた「ホームページのリニューアル」がようやく完了、リリースできたお祝いは先日投稿したとおり。

まだ「静的リリース」という状態で、ここからWordPress化のためのコーディングをしてもらうため、ここからもう少しインターフェイスがよくなります。

まだまだ盛り込みたい、表現したい情報があるけれど、まずはリリース。

関係者が多様な中でディレクションをすることの大変さをひしひしと感じながらようやくたどり着き・・・感無量・・・

ぜひ、見てみてください!ぜひ、ぜひ!

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これからも「ちっくしょー!」と悔しい思いをすることもあるかもしれないけど、この時点でこうして言葉にできたこと、それをここに置き続けることで、これまでのそうした体験とはまた違う質感の体験ができるのではないか、とも思っている。

実際のところはどうなるか。これからも体験したいと思うし、また書きたいと思う。

世界と、私に、乞うご期待。

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ちなみにこの文章は、先日協会の理事会があった夜にインスピレーションがあって書き始めたもの。

その際、私が繰り返し激推ししている「音声入力」で原案を10分程度でつくり、PCで20分ほどで編集。

この他にも、仲間たちに感謝や自分が収穫したことを言語化して送ることもできました。

疲れているときも、着想があったときにガンガン言葉にできる音声入力は、言語化すること、チームの中でのコミュニケーションの網の目を豊かにすることに大いに貢献し、それが組織や、組織のアウトプットの質につながり、私たちの世界に貢献すると思っています。

では、また会いましょう。

この記事を書いた人

Seita
Seita
システムファシリテーター
株式会社musuhi 取締役COO / Chief Dialogue Officer
ひとつまみの希望 主宰
世界と変わるコトバ研究所(NVC インテグラル理論 U理論 つながりを取り戻すワーク システム理論 等を統合的に扱い「私から、世界と変わる」ための研究・実践活動)


東京生まれ。大学時代から環境問題に取り組み、社会人時代に15年続く環境NPOの代表理事を拝命。2011年に鹿児島に移住、対話・ファシリテーションを鹿児島のまちづくり・地域コミュニティの文脈に導入する事業に参画。2017年4月に合同会社むすひを共同創業、「対話を核に組織が文化から変容していく」組織変革プログラムを仲間と運用。現在は「協働の質を高め、チーム・組織の中での対立も扱えるコミュニケーション:NVC」のオンラインスクール・コミュニティ事業や、第一人者たちと日本での展開に取り組む。


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